相続対策会議だけで家族仲が悪くなることも
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沖縄県那覇市の税理士、渡嘉敷です。
両親が元気なうちに相続対策を・・・と考えがちですが、失敗する場合も少なくありません。
遺言を書かせようとすると、親は「自分が死ぬ」前提で話が進むわけですので複雑な気持ちになる人も多いです。
結果的に遺言は書いてくれず、親子の関係もぎくしゃくしてしまった・・・というパターンです。
また、相続の本やパンプレットを読んでもらうとか、ご近所の相続事例を話題にするという作戦もありますが、これまた下心を見透かされてしまいます。
では、どうしたらいいのか?
私のクライアントで、変化球ではなく直球勝負でいい結果になった方がいらっしゃいます。
「変な話で申し訳ない」と前置きした上で真剣に相続の話をしたことで親も理解してくれたそうです。
そして、話し合いは一回では終わらないので普段から相続の話をするようになったとのこと。
お盆や正月で家族全員が集まった時に、お母さんが相続の話をするようになって方針を繰り返し話しているとか。
顔を合わせる度に繰り返すのはいいですね。
一回聞いただけでは忘れてしまう場合もありますし、納得できない場合は自分の中で「保留」してしまい、いざ相続が開始されたら争いになってしまうこともあります。
日頃から「うちの相続はこうする」ということをはっきりと親が子に伝えて、それに不満があればまた話し合う、ということをしていると相続争いになることは少なくなるようです。