勘定科目の謎
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沖縄県那覇市の税理士、渡嘉敷です。
「仮払金」「前払金」「前払費用」
先日、記帳指導をしていると、この3つの勘定科目でこんがらがってしまうお客様がいらっしゃいました。
特にまぎらわしいものの代表が「仮払金」「前払金」「前払費用」ではないでしょうか?
仮払金
仮払金とは、支出はあるけど、誰に?なぜ?支払ったのかが不明・・・という場合に一時的に使う勘定科目です。
出金したのにその理由がよくわからないという場合に使います。
あまり使いたくない科目ですね。
前渡金
前渡金とは、商品等の引き渡しがある前に代金の全額(または一部)を支払ったときに使う勘定科目です。
商品を仕入れたときや、外注作業を依頼したとき等に、納品や作業の前に代金の全額(又は一部)を支払うことがありますが、その際に「前渡金」という科目を用います。
前払費用
前払費用とは、継続してサービスを受けている場合において、まだサービスを受けていない部分の金額を支払ったときに使う科目です。
翌月分以降の家賃や保険料などが前払費用になります。
いかがでしょうか?
こうしてみると、似たような勘定科目ですが、その内容は全然違うということがお分かりいただけると思います。
前渡金や前払費用はいいとして、仮払金は要注意の勘定科目ですね。
決算書に仮払金が多額にある場合は、税務署や銀行は「おや?」と注目するでしょう。ですので、決算書に仮払金が計上されないように使途を明らかにしておくことが重要です。