相続税の課税対象が83%増加
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沖縄県那覇市の税理士、渡嘉敷です。
相続税は他人事ではない?
2015年に亡くなった人のうち、相続税の課税対象になった人は103,043人で、前年より83%増加したと国税庁が発表しました。
基礎控除額が引き下げられた影響が大きいとみられています。
2015年の死者総数は約129万人なので、課税割合は8.0%になります。
相続税がかかる遺産はどれくらい?
国税庁発表によると、増加した46,804人のうち97%は課税対象となる財産が1億円以下の人だそうです。
まぁ、基礎控除が3,000万円+600万円✕相続人数
ですから、最低で3,600万円超の遺産があれば相続税の対象になるということですね。
どうでしょう?数千万円の遺産で相続税の課税対象というのも珍しくないわけです。
なんだか相続税がぐっと身近になった感じがしますね。
相続対策はしっかりと
なかなか相続の話をしたがらない両親に困っている、という相談をよく受けます。
確かにご両親にとっては楽しい話ではないですので、気が乗らないのは理解できます。
最初から遺言や遺産分割の話をするのに抵抗を感じている方もいらっしゃるようですので、相続税をきっかけに話を進めていくのもいいかもしれません。
「うちも相続税かかるかもしれないよ」という「税金」の話として話題を振り、そこから具体的な相続対策(遺産分割、納税資金、節税)の話に進むのもひとつの案としていかがでしょうか。
遺産争いに発展すると、年末年始の楽しい親戚の集まりも途絶えてしまいかねません。そうならないためにも相続対策はしっかりと行いたいものですね。