クラウド会計ソフトと伝統的会計ソフト
沖縄県那覇市の税理士、渡嘉敷です。
今、会計ソフトの世界に大きな波が押し寄せてきています。
伝統的会計ソフト
伝統的、と言いましょうか昔からある会計ソフト・・・パソコンにインストールして使うタイプがあります。一般的に普及している「弥生会計」が代表的なブランドですね。ご存知の方も多いでしょう。
税理士事務所専用ソフトとしては「TKC」「ミロク」「JDL」あたりが3強でしょうか。
歴史も古く、ユーザの意見を反映させて様々な機能が盛り込まれており、中小企業から大企業まで対応できるようになっています。
クラウド会計ソフト
一方、新しい会計ソフトとしてインストール不要でブラウザで動くソフトが登場しました。インターネットバンキングやクレジットカードと連動し、自動で仕訳までしてくれます。(精度は改善の余地ありですが)
そして、レシートなどを写真で取り込み、これも自動で仕訳してくれるので会計担当者は自動仕訳されたデータを確認・修正するのが主な作業になります。
どちらがいいのか?
どちらがいいのか?と聞かれることもありますが、使う側のスタイルによるのではないかと考えています。
伝票や領収証を見ながら自分で手入力したいなら伝統的な会計ソフト。
インターネットバンキングを使っていて新しいスタイルへの移行に抵抗がないならクラウド会計ソフト。
私の感想としては、どちらも一長一短あります。
伝統的会計ソフト、特に税理士専用のソフトは歴史もありユーザーの意見を多く取りいれてきたのですが、その結果テレビのリモコンのように機能がてんこ盛りで画面はボタンでいっぱいです。簡単には使いこなせません。
クラウド会計ソフトはユーザーインターフェースがよく考えられており初心者でも使いやすいのですが、簿記を知ってる人にとっては使いにくい面もあります。簿記3級をもっていれば、借方◯◯/貸方◯◯で話が通じますし、その方が理解しやすいのですがクラウド会計ソフトの取引入力画面は借方/貸方という形式になっていないため、どうも入力し辛いのです。
今後の発展に注目
どちらのソフトも目的は一緒なのですが、そのプロセスが大きく異なります。伝統的会計ソフトの中にはクラウドの長所を取り入れて新機能を打ち出しているところもありますので、是非使ってみたいですね。
当面は凌ぎ合いが続くと思われますが、どのように発展していくか楽しみです。