契約書も電子で締結、電子で保存
沖縄県那覇市の税理士、渡嘉敷です。
ITの発達とともに、いままで紙で行っていたものがインターネットで電子的に行われるようになってきました。
銀行取引、株式の売買、国税や地方税の申告・納税、そしてマラソンなどスポーツの申し込みもインターネットが主流です。
そんな中で、契約書だけはどうしても紙で行っているわけです。
契約は当事者間のやりとりなので、間に立って電子化してくれる人もいないし、電子証明書とかタイムスタンプとかややこしいことが絡みそうなので契約書だけは紙で・・・というのが現状なのではないでしょうか?
紙で契約となると、契約当事者が直接会ってサイン・押印するか郵送でのやりとりになります。郵送となると時間もかかりますね。印紙税がかかる場合もあるし、契約書の保管なども重要になります。
電子契約書
こんなサービスを見つけました。
今まで紙と印鑑で行っていた契約をインターネット上で行おうというものです。
契約書の作成から、取引先への確認依頼、そして電子的な押印までネット上で完結してしまうというサービスです。
法的な問題は?
真っ先に思い浮かぶ不安は「これで契約が成立するのか?」ということですね。
これについては「日本の法律では基本的に契約方式は自由ですので、当サービスで契約を結ぶことに問題はありません。」という回答になっています。
契約相手の確認は?
次に、契約の相手方をどのように確認するか?という疑問があります。ネットの向こう側にいる人は、本当に契約の相手方なのか?もしかしたら違う人が悪意で対応しているのではないか?という不安です。
これについては、相手方のメールドレスに契約専用のURLを送信することにより本人確認し、さらにオプションで事前にパスワードのようなものを通知しておき、それを利用しないと契約画面が開かないような仕組みになっているようです。
契約の合意をどうやって確認するのか?
契約の合意については、画面に表示される印鑑をクリックすることで「確認・同意」とされるようです。そして、確認完了済みのPDFファイルに、相互同意を示す改ざん不可能な電子署名が付与されるそうです。
やはり電子署名がついてくるようですね。
この電子署名には、合意締結を行った当事者のメールアドレス、および合意の日時についての情報が記載されていて、その中身はAdobe Acrobat ReaderでPDFファイルを開くことによって閲覧が可能だそうです。
電子契約書の保管
このサービスを利用している間は無期限に保管してくれるそうです。
まとめ
さて、この電子契約書、どうですか?
これで契約できるなら簡単でいいですよね。
ただ、長年の慣習として紙の契約書に記名押印というのがありますし、大切な書類は手元に置いておきたいと考える人も多いでしょう。
契約の当事者がお互いに「電子契約でOK」となれば、法律で規制されている一部の契約を除き、ほとんどの契約が電子化できてしまいそうです。
今後、普及していくかどうか楽しみです。
アカウントを登録してみましたので、私と電子契約してみたい方はお知らせください。