国体のトライアスロン競技の監督として岩手県に行ってきた沖縄県那覇市の税理士、渡嘉敷です。

競技会場は釜石市の根浜という場所です。沖縄から飛行機と新幹線を乗り継いで10時間以上かかりました。

10月の岩手県は水温も低くなっていて、成年女子は朝9時スタートで水温が上がらずにウエットスーツ着用。

成年男子は12時30分スタートで水温が22度程度だったのでウエットスーツ不可となりました。しかし、水温が22度というのはけっこう寒いです。プールの水温管理は水温＋気温で50度が基準と言われていますが、今回は40度を超えていたかどうか・・・？

かなり寒い状況でのスタートとなったため、選手の耐寒能力の差が大きく結果を左右したようです。

成年男子では低体温でスイムリタイヤした選手もいました。沖縄代表もあまりの寒さのため、バイクに移ってからもなかなか力を発揮できずに集団から遅れてしまいました。

それでも全力を尽くして沖縄代表の４選手は完走しました。

中でも一番若い18歳のT選手。凍えながらもいい位置でスイムを終え、ガチガチの身体でバイクに乗りフラフラになりながらラン10kmを走りきってゴールしました。本人にとっては辛いレースだったと思いますが、今後の糧になる何かを掴んでくれたと思います。

最後に・・・

釜石の町は津波の爪跡がまだまだ残ったままでした。泊まったホテルの周りも空き地が目立ちます。元々はそこに建物があったはずの場所です。

そしてレース会場近くの町は鉄道の線路ごと津波に持って行かれたらしく、何も残っていませんでした。地図上には表示されている道路も建物も駅も何もありません。

レンタカーのカーナビが「ここを左折です」と案内してくれますが、そこに道はありません。立入禁止の何もない土地です。

バイクコース沿いには今でも仮設住宅が並び、プレハブの仮設商店街らしきものもありました。

震災から5年経ちました。国体も開催されました。が、復興した・・・とはとても言えない状況にあると感じました。