フィンテックの進展が金融サービスを一変させるか?
フィンテックが気になる沖縄県那覇市の税理士、渡嘉敷です。
9月20日・21日、フィンテックをテーマとした「FinSum フィンテック・サミット」が開催され、シンポジウムの開会にあたって、麻生太郎財務大臣・金融担当大臣が挨拶しました。
大臣の挨拶の中で注目したい点がいくつかあります。
フィンテックに合わせて変わる
麻生大臣「フィンテックに合わせて、システムが変わる、時代が変わる、たぶん人も変わらざるを得ない。金融庁としてもそういったものに合わせて対応を考えていかなければならない。」
金融庁は、フィンテックで大きな変化が起こる!ということを認識している発言だと思います。一過性の流行りではなく、金融の概念を変えてしまう力を秘めているということでしょうか。
銀行法改正
麻生大臣「今年、銀行法を改正しました。銀行も改正によって、いろんなテクノロジーといっしょに仕事ができるようになる。」
フィンテックに合わせて、さらに銀行法を改正する可能性があるかもしれません。銀行の三大業務である「預金」「融資」「為替」が撤廃されるのか?銀行がこれまで禁止されていた業務をできるようになる可能性もあります。
銀行とフィンテック企業のコラボ
麻生大臣「背広・ネクタイの銀行のおじさんが、Tシャツ・ジーパンのおにいちゃんといっしょに仕事ができる。その2つが組み合わさってできるものが新しいものなんだと思います。」
銀行とフィンテック企業のコラボで新しい商品が開発されるという期待ができそうな発言ですね。金融庁は法改正で後押しする、ということでしょうか。
フィンテックへの期待
麻生大臣「フィンテックがわれわれの生活を大いに快適にし、そして便利にしてくれる、安心して生活できる一助になってくれることを心から期待しています。」
ということで、大臣はフィンテックについてけっこう期待しているところがあるようです。政府は今までテクノロジーに対して慎重な姿勢で臨んでいたように思うのですが、フィンテックに対しては積極的に支援していくのでしょうか?
今後の成り行きに注目していきたいです。