e-TAXの認証が新方式になる(マイナンバーカード不要)
沖縄県那覇市の税理士、渡嘉敷です。
以前、検討中ということで紹介したe-Taxの電子証明書が不要になる新方式ですが、正式に発表されたようです。
新方式はふたつあって、ひとつはマイナンバーカード不要の方法です。
現在は自宅のパソコンからの申告ではマイナンバーカードが必要ですが、ご存知の通りマイナンバーカード自体がイマイチ普及してない状況です。
これではe-Taxの利用増加が見込めないと判断したのでしょう。ついにマイナンバーカードとサヨナラです。
税務署で本人確認を行ってIDとパスワードをもらえば、マイナンバーカード不要で申告できるようになります。
これはあくまでも「暫定的な対応」となっていますが、どう考えてもこちらが主流になりそうな気がしますね。
もうひとつの新方式はマイナンバーカードを使う方法です。
今までは利用開始届をしてIDとパスワードをもらっていたのですが、マイナンバーカードを持っていればIDやパスワードなしで申告できるというものです。
利用にあたっては、ICカードリーダ・ライターが必要になります。
どうでしょう?
皆さんならどちらの方法を選びますか?
普通はマイナンバーカード不要の方法を選ぶと思います。だって欲しくもないマイナンバーカードを申請したりICカードを読み込む機械を買ったりしなくていいですからね。
実は、国税庁もその点は織り込み済みで内閣府や総務省への言い訳としてマイナンバーカードを使う方法を残しているのではないか?と勘ぐっているのですが、実際のところはどうなんでしょうね?
所得税のe-Tax利用率は、相談会場のPCを使う人を含めて50%くらいだそうです。
新方式を打ち出したら利用者数が増えるか?微妙なところです。
税理士が積極的にe-Taxを活用すればいいのでしょうが、紙で提出している税理士もまだまだ多いようですし、税理士業界が「電話と郵便とFAX」で動いている状況なので完全な電子化はもうちょっと先になるんじゃないかな?と思ってます。