所得税の税務調査で申告漏れが多い業種
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沖縄県那覇市の税理士、渡嘉敷です。
国税庁が「事業所得を有する個人の1件当たりの申告漏れ所得が高額な業種」を発表しました。
これは、税務調査を行った結果のワースト業種ということになります。
平成28年度は
- 風俗業
- キャバレー
- プログラマー
- 畜産農業(肉用牛)
- 防水工事
という順位になっています。申告漏れが多いということは「儲かっている」ということなので、このランキングは儲かる商売ランキングでもあります。
3位のプログラマーが意外ですが、サラリーマンプログラマーではなくて個人で受注している方たちなのでしょう。
畜産は過去のワースト業種に何度かランクインしているので「儲かる業種」と言えるのではないでしょうか。
1位と2位は、安定の風俗産業ですね。現金商売であり不況にも強いということで過去のランキングでも常連となっています。
過去のランキングでは病院関係が常連だったのですが、ここ数年はランクインしていません。コンプライアンスが徹底されてきたということでしょうか。
平成26年あたりからダンプ運送業がランクインしています。平成28年度には防水工事がランクインしてきました。
税務調査は過去数年分をまとめて調査するので、平成23年の東日本大震災後に復興事業で利益をあげた業者なのか?と推測したのですが、どうでしょう。
また、東京オリンピックに向けた工事が盛んになっているようですので、その影響もあるかもしれません。
申告漏れの多い業種から世の中が見えてくることもありますね。