ペーパーレス社会は実現するか?
新聞によると、国会資料のペーパーレス化に関する議論が停滞しているそうです。
国会では議案や法案などを議員向けに紙で配付していますが、その費用が衆議院で2億9千万円、参議院で1億4千万円に達するとか。(2015年度)
年間で4億円以上の印刷費を節約しようという目的で、紙の代わりにタブレット端末を配付しようというものらしいですが・・・
私は無理だと思います。
資料は紙で読んでメモを書き込んだりすることで理解が深まる!という方はかなりの人数になります。
私のように紙で配られた資料をわざわざiPadに取り込んでメモ書きもデジタルで行う人はかなりの少数派でしょう。ちょっとしたスキルも必要です。
比較的年齢層の高い国会議員にそれをさせるというのは、かなりハードル高いです。
何年か前に、石垣市か竹富町あたりで同様の試みがありました。議員にタブレット端末を配って、今後はこれを見てください・・・みたいな感じだったと思います。
現在ではどうなっているでしょうか?とても興味あります。
タブレット端末も数年では型遅れになりますので新しい端末を配付したり、新型の使い方を教えたりしないといけませんね。
これは国会議員に限らず、一般の会社でも同じです。
会議資料を紙で配るのをやめている会社はどれくらいあるでしょうか?ほとんどないでしょう。
「ペーパーレス」という言葉が使われ始めてから、かなりの時間が経過しますが紙は健在で今後も簡単にはなくならないでしょう。
技術的には十分にペーパーレスにできる時代ですが、使うのは人間です。
思い描いている「ペーパーレス社会」の具体像は何かがちょっとズレているのかもしれませんね。