石垣島トライアスロンに行ってきました
先週末(4月15日〜16日)に石垣島のトライアスロンに行ってきました。
選手ではなくて審判ですが。
トライアスロンの審判って何やるの?とよく聞かれますが、ルール違反をチェックするだけでなく選手の安全面を確保したり、カラーコーンでコースを作ったり、消防や病院との連絡体制を整えたり、車両の規制などたくさんの仕事があります。
今回の石垣島大会での私の役割はトランジション(バイク→ラン)と、ランの管理でした。
朝は4時30分集合です。
軽くミーティングを済ませた後、それぞれの持場に向かいます。
5時すぎには選手が集まってくるため、発電機で灯りを確保します。選手からの質問を受けたりしながらトラブルに備えます。
8時にスタート。
私の担当はバイク・ランのつなぎの場所なので選手が戻ってくるまでにカラーコーンを並べてコースを作りますが、交通規制の時間、トップ選手が戻ってくる時間を考えながらの作業になります。
その間にも地元の人々の車が通過するので、状況を見ながら通してあげることも必要です。
トップ選手に続いて続々と選手が戻ってきました。
選手の障害になっている事がないか確認し、特に問題なさそうなのでランのコースへ向かいます。
沿道にはたくさんの観客が応援してくれてます。中には勢い余ってランコースに飛び出す方もいるので歩道から応援するようにお願いします。
ランでは選手の表情や行動に注意して熱中症になっていないか、医療班に連絡すべきか、などを判断することも必要です。
その中でひとりの選手が歩道にあがって苦しそうにしゃがんでいました。側には救急救命士の資格を持った審判がいます。
そのうち、医療班もやってきて様子を見ますが競技続行は不可能と判断。自力歩行も厳しいので救急車を要請しました。
救急車がコース上を通過するので選手を一時停止させる必要があります。一生懸命に走っている選手を止めるのは申し訳ないですが安全優先なので仕方ない。
殆どの選手は救急車を見たら止まってくれました。ありがたいです。
搬送された選手も大事に至らず回復したようでよかった。
こんな感じで大きな事故もなく無事に大会を終えることができました。
審判の仕事は現場での判断が重要です。どんなトラブルが起こるか予想できません。何かがおきた場合も「誰かの指示を仰ぐ」ではなく「自分で判断して動く」ことが重要です。
審判だけでなく、いろんなスタッフが協力して作り上げていく大会は選手として出場するのと同じくらい充実感があります。
他のスポーツも同じだと思いますので、選手として出場するだけでなく、ぜひ一度スタッフとして大会に関わってみることをお勧めします。