IT化が進まない理由
沖縄県那覇市の税理士、渡嘉敷です。
日本の生産性は低い
最近、日本の生産性の低さが話題になっていますが、どういうことでしょうか?
経済大国でありながら、日本の生産性は世界でも下の方だそうです。
▼このようなデータがあります。
GDP世界第3位の経済大国である
→ 1人あたりGDPは先進国最下位(世界第27位)
輸出額世界第4位の輸出大国である
→ 1人あたり輸出額は世界第44位
製造業生産額世界第2位のものづくり大国である
→ 1人あたり製造業生産額はG7平均以下
効率は悪いが長時間働くことでカバーしているということなのでしょう。
生産性向上とは、すなわち仕事のIT化を意味します。便利なコンピュータを使わずに慣れ親しんだツールで時間をかけて仕事をしている状況がありますね。
IT化が進まない理由
(その1)セキュリティが心配
コンピュータやインターネットには詳しくないので、大切なデータがどこに、どのように保存されているのか分からない。得体の知れないITツールは使いたくない。
こんな感じでしょうか。
しかし、セキュリティの問題はデジタルでもアナログでも同じです。
IT化による生産性向上のメリットとセキュリティ上のリスクを天秤にかけてみるとどうでしょう?長い目で見るとIT化しておいたほうがいいのではないでしょうか?
世界中(日本を除く)でこれだけIT化が進んだ理由も、その辺にあると思います。
IT化が進まない理由
(その2)今までのやり方でも不便じゃない
スポーツとしての自転車の世界にはギアチェンジを電動で行うツールが一般的になっています。ボタンひとつでギアチェンジできるのです。
それまでのワイヤーでギアチェンジするツールと大差ないように見えますが、電動を使った人はもう後戻りできないと口を揃えて言います。
自分では不便じゃないと思っていても、テクノロジーはどんどん先に進んでいくんですね。
どの組織にも変化を拒む勢力があるものですが、その理由は「新しい手順を覚えるのが面倒」とか「得体の知れないモノは使いたくない」といった単純なものが多いものです。
「変えてはならないもの」と「変えていかなくてはならないもの」をきちんと見極めて、時にはトップダウンで強制していくことも必要なのではないでしょうか。