NISA口座は非稼働口座が過半数
沖縄県那覇市の税理士、渡嘉敷です。
2014年1月からNISAが始まりましたが、金融庁によると2016年6月末のNISA口座数は1030万件で、累計買付金額は8.4兆円だそうです。
また、NISA口座の稼働率は、2015年12月末時点で46.5%で、金融商品の平均購入額は74.6万円だそうです。
一方、非稼働口座が53.5%と過半数となっているそうです。
NISA口座でどんな商品を買ってるかというと、2015年12月末で投資信託が68.3%。上場株式が29.6%。合計すると97.9%で、このふたつの商品に絞られているようです。
NISA口座開設者の約3割は投資未経験者で、NISAの導入によって、投資未経験者への投資の裾野拡大の効果がある程度あったと評価され、若い世代ほど効果は大きかったということです。
しかし、一方ではNISA口座開設後も実際の投資に踏み切れない人がかなり存在していると見られています。
NISAキャンペーンで投資するつもりもないのに口座だけ作った、という人がかなり多いと思います。
長年、預貯金で元本保証が当たり前、という生活をしてきた人にとって投資はかなりハードルが高いのではないでしょうか。慣れない投資をすると目先の相場が気になってしょうがない、という気持ちもよく理解できるところです。
これだけ低金利時代が続いても、やっぱりリスクがある投資には踏み切れないというのは、バブル崩壊の苦い記憶がある世代が残っているからなのかもしれませんね。
積立投資で「定額」購入し続けて購入単価を平準化できる「ドル・コスト平均法」なら投資への恐怖感を減らしてくれるかもしれません。その他にも「バリュー平均法」などもありますので、銘柄選択だけではなくて、いろいろ勉強しながら投資してみてはいかがでしょうか?