沖縄県内法人税の申告実績が発表されました
沖縄県那覇市の税理士、渡嘉敷です。
先日は所得税の発表がありましたが、今回は法人税の申告実績です。
2015事務年度(15年7月~16年6月)
所得と税額
所得の総額・・・2392億9700万円(前年度比16・8%増)
法人税の総額・・・514億9100万円(5・6%増)
バブル期を超えて申告件数、所得総額、税額とも復帰後の過去最高を更新したそうです。
何だかんだ言っても数字の上では好景気なんですね。
好景気のときって、あまり実感がないものです。バブル絶頂期に当時の上司が新聞を読みながら「やぱり今って好景気なのかね?」と言ってたのを覚えています。
申告件数・・・2万2997件(4・0%増)
このうち、黒字申告の割合は38.9%と4年連続の上昇で全国の国税局で最高だったそうです。意外ですか?
沖縄は起業も多いが倒産も多い、ということで儲かってる会社は少ないだろうと思っていたら黒字会社は多いんですね。黒字会社1件当たりの所得金額は2,676万円だそうです。
赤字申告による欠損金の総額は622億5千万円(19・0%減)
赤字会社1件当たりの欠損金額は443万円で、過去10年間で最小の水準だそうです。利益を出して赤字を消していってる会社が多いのでしょう。
法人税の税務調査
やっぱり気になる調査件数は375件で、このうち278件で申告漏れなどの問題があったそうです。
申告漏れ所得の総額・・・46億8700万円(前年度比20・3%増)
追徴税額・・・11億4900万円(29・5%増の)
また、このうち、悪質な不正があったのは103件で、不正所得金額で16億9300万円だそうです。
調査件数のうち、約27%で不正を行っていた、ということですね。なんと、1/4超の法人が不正な事をしていた!?
一方では、97件の約26%は問題なしということです。
単純なうっかりミスでも過少申告加算税・延滞税が加算されますので、日頃の経理はしっかり行いましょう。