FATCAって知ってますか?
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英語はGoogle翻訳がないとお手上げの沖縄県那覇市の税理士、渡嘉敷です。
FATCAとは?
アメリカ人が、アメリカ外の銀行を利用して租税回避をするのを防ぐための仕組みです。
アメリカ外の銀行に顧客口座の報告義務を課しています。
ですので、沖縄県の銀行もアメリカ人の口座情報を調べてアメリカ政府(IRS)に報告する義務を課している・・・ということですね。
ちょと待った!
なぜ他国の銀行がこれに従うのか?
なぜ他国の銀行に、このような報告義務を課すことができるのでしょうか?
日本の銀行がアメリカの法律に従う義務はないじゃないか!と考えるでしょう。
そうです。単に「アメリ人の口座情報を報告せよ」と言っても、そんな面倒な手続きはどこの銀行もやらないでしょう。
そこでアメリカ政府は考えました。
「米国債券や株式等の利息・配当、譲渡対価に対し、原則として30%の源泉徴収を課す」
これが嫌ならアメリカ政府(IRS)と契約を締結してアメリカ人に関する口座情報をアメリカ政府に報告せよ・・・
交換条件を提示して30%の源泉課税か、アメリカ人情報を報告するか、と選択させたんです。
沖縄県内の銀行に勤務している友人に「本当に報告しているのか?」と聞いたら、どうやら報告しているらしいです。銀行もけっこうな事務負担になっているので迷惑そうでした。
こんな事をして、他国政府から何も文句を言われないアメリカって怖い国ですね。