熊本地震被災者無料税務相談会
熊本に来てます。
平成28年の熊本地震被災者のための無料税務相談会のお手伝いです。
日税連と南九州税理士会、そして熊本国税局の協力で開催されました。
私は熊本で1年間ちょっと生活したこともあるので懐かしさもありましたが、地震の怖さを再確認することができました。
熊本に来たら、ここは外せないという場所が健軍の税務大学校。
30年ぶりに見に行くと寮が新しくなっています。ここも地震で壊れて建て直したそうです。
20歳頃にここにいたので、さすがに自分も歳をとったなぁ・・・と感じました。
地震被災者の相談は雑損控除が中心になります。
雑損控除・・・この仕事を30年以上やってますが、今回はじめて雑損控除の計算をしました。
自宅の損壊程度や修理などの費用を計算していきます。
建物が完全に崩壊した話、傾いた建物を修繕するのに2年以上かかった話、地震直後の野宿・車中泊・・・など被災者から直にお話を聞くことができました。
災害直後は建物の破壊、救助、復旧など目に見える被害をテレビ・新聞などの報道で知ることができます。
しかし、その後も大変なんです。
・職場の破壊により失業
・建物破壊による借地・借家の権利関係問題
・緊急対応の法的根拠
・地域住民の合意形成
・残った住宅ローンや修理、再建築のための借入れ・・・
・・・という感じの見えにくい問題もたくさんあります。
もうひとつの災害の怖さを再確認した出張でした。
地震はいつやってくるか予測が難しい。そして津波の可能性もあるという本当に怖いものです。
沖縄でもだいぶ昔に津波の記録があるので地震と無縁とはいえません。
地震で自宅が壊れたらどうするか?
事務所が損壊して仕事が継続できなくなったらどうするか?
家族が怪我(死亡)したら・・・・
などなど、自分の事として考えてみてもなかなか答えが見つけられません。
少しずつでいいから防災対策はしておかないといけないな、と熊本ラーメンを食べながら考えていたのでした。